【すりガラスとは】特徴・用途・型板/フロストガラスとの違いを写真で解説

すりガラスとは?やわらかい光と目隠しを両立するガラス

すりガラスは、透明な板ガラスの片面をザラザラに加工して、向こう側が見えにくくしたガラスです。光はやわらかく通すのに、視線はほどよくさえぎってくれます。そのため、和室の建具や道路に面した窓、間仕切り(パーテーション)、ライトテーブルなど、いろいろな場所で使われています。
一番の魅力は、明るさを保ちながら目隠しができること。外からの視線を気にせず、部屋を明るく保てます。一方で、水にぬれると透けて見えやすく、表面の汚れが落としにくいという弱点もあります。
すりガラスが広く使われるようになったのは明治時代以降のこと。障子の代わりとして親しまれ、今でも「使いやすさ」と「見た目の美しさ」を両立する建材として活躍しています。
すりガラスはいつから使われている?|歴史
すりガラスが登場したのは明治時代。昭和のはじめには、一般の住宅にも広く使われるようになりました。きっかけは、日本家屋の障子が「紙」から「ガラス」へと変わっていったことです。紙障子のように光をやわらかく取り込みつつ、外からの視線もさえぎりたい——そんな願いに応える形で、すりガラスが選ばれるようになりました。
普及を後押ししたのが、透明な板ガラスの国産化です。国内でガラスがつくれるようになると、その加工品であるすりガラスも一気に広まりました。こうしてすりガラスは、伝統的な日本家屋の雰囲気を残しながら、現代的な使い勝手を備えた建材として定着していったのです。

すりガラスのメリット・デメリット
メリット

すりガラスの大きな特徴は、視線をさえぎりながら、やわらかい光を取り込めること。表面の細かな凹凸が光を散らすので、部屋全体を明るく感じさせてくれます。プライバシーを守りつつ、自然な明るさを保てるのがうれしいポイントです。
さらに、デザイン性の高さも魅力です。加工のときに模様を入れることもでき、ただの目隠しにとどまらず、空間を彩るインテリアとしても活躍します。使いやすさと見た目のよさをあわせ持つので、幅広い場所で重宝されています。
デメリット

一方で、いくつか弱点もあります。まずは「水に弱い」こと。ぬれると透明になり、結露が起きると目隠し効果がうすれて、中が透けて見えてしまうことがあります。
また、表面の凹凸に汚れが入り込みやすく、一度ついた汚れは落としにくいのも難点です。汚れたら早めに拭き取るのがおすすめ。とくに油汚れは取れにくいので、油がはねやすいキッチンでの使用には注意しましょう。
こうした性質から、使う場所は少し選びます。湿気や汚れの多い浴室・キッチンにはあまり向きません。場所を選び、こまめにお手入れすることが長持ちのコツです。
すりガラスはどんな場所で使われる?|用途

すりガラスは、目隠し効果とやわらかい光を通す特徴を生かして、さまざまな場所で使われています。たとえば和室の建具では、部屋を仕切る素材として使われ、日本家屋らしい落ち着いた雰囲気を演出します。
道路に面した窓にもぴったりです。外からの視線を防ぎながら光は取り込めるので、明るく快適な室内になります。オフィスや店舗では、間仕切り(パーテーション)として使えば、空間を区切りつつ開放感も保てます。
さらに、光をやわらかく通す性質を生かして、ライトテーブルやトレース台の表面材としても活躍します。このように、すりガラスは使いやすさとデザイン性をあわせ持ち、いろいろな場面で選ばれています。
すりガラスとフロストガラスの違い
フロストガラスは、すりガラスと加工方法が少し違うガラスです。サンドブラストで表面に凹凸をつけたあと、フッ酸という薬品で表面をなめらかに仕上げます。そのため、すりガラスよりも表面がツルッとしていて、汚れがついても拭き取りやすいのが特徴です。
使う場所も違います。水に強く掃除がしやすいので、浴室や店舗、オフィスの間仕切りなど、水回りや汚れやすい場所にも向いています。
ただし、加工の工程が多いぶん、すりガラスよりも価格は高めになりがちです。
用途や予算に合わせて、どちらが向いているかを選ぶとよいでしょう。

すり板ガラスやフロストガラス、型板ガラスの違い

下記の記事では、すりガラスとフロスト(タペストリー)ガラスの違いをもっとくわしく比べています。よかったら読んでみてください♪
すり板ガラスやフロストガラス、型板ガラスの違いとは? >>>
すりガラスについてのよくあるご質問
すりガラスは外から中が見えますか?
基本的には見えにくいですが、まったく見えなくなるわけではありません。昼間の明るいときは目隠し効果が高い一方、夜に室内の照明をつけると、人の影などがうっすら映ることがあります。気になる場合は、フィルムやカーテンを併用すると安心です。
すりガラスがぬれると透けて見えるのはなぜ?
表面の細かな凹凸に水が入り込み、凹凸が埋まることで光がまっすぐ通るようになるためです。結露や雨などでぬれると一時的に透明っぽく見えますが、乾けば元の状態に戻ります。
すりガラスの汚れはどうやって掃除すればいい?
やわらかい布でこまめに拭き取るのが基本です。落ちにくい汚れには、薄めた中性洗剤を使うと効果的。とくに油汚れは時間が経つほど落ちにくくなるので、早めのお手入れがおすすめです。
すりガラスとフロストガラス、どちらを選べばいい?
水回りや汚れやすい場所には、掃除しやすいフロストガラスがおすすめです。コストを抑えたい場合や、一般的な窓・建具にはすりガラスが向いています。使う場所と予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
すりガラスは浴室やキッチンに使えますか?
あまりおすすめできません。水や汚れに弱いため、湿気の多い浴室や油がはねるキッチンでは本来の性能を発揮しにくいからです。水回りには、フロストガラスや専用のガラスをご検討ください。どれを選べばよいか迷ったら、お気軽にご相談ください。
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