ケミカル強化ガラス
種類
強化ガラス
ケミカル強化ガラスは、普通のガラスを薬品(化学薬品)を使って強くしたガラスのことです。
どうやって強くしているの?
ケミカル強化では、ガラスを特別な塩の液体(例:硝酸カリウム)に浸すことで表面の構造を変えます。
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この液体の中では、ガラスの中にある小さなナトリウムイオンが外に出て、
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液体にある大きめのカリウムイオンが代わりにガラスの表面に入ってきます。
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カリウムの方が大きいため、表面がぎゅっと圧縮され、強くなります。
この圧縮力のおかげで、割れにくくなり、耐久性が大きくアップするのです。
ケミカル強化ガラスの特徴
特徴 | 説明 |
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✅ 割れにくい | 表面に強い圧縮力があるため、傷や衝撃に強いです。 |
✅ 薄くても強い | 同じ厚みの普通ガラスよりも数倍強いです。 |
✅ 高い透明度 | 加工しても、ガラス本来の透明さが保たれます。 |
✅ 加工後は切断できない | 強化後に切ったり削ったりすると、割れてしまいます。 |
ガラスの表面に化学反応を起こして作成
物理的に強化する「熱処理強化ガラス」とは異なり、ガラスの表面に化学反応を起こして内部応力を作り出すことで強度を向上させます。
高い表面強度
表面に圧縮応力がかかるため、傷や割れに強くなります。
薄さと透明度
非常に薄いガラスでも高い強度を持ち、透明度を損なわないのが特徴です。
耐熱性と耐衝撃性
熱や物理的な衝撃に対して強い耐性があります。
加工自由度
熱処理強化ガラスと比較して、形状やデザインの加工が柔軟です。
使用用途
スマートフォンやタブレットの画面: 薄く透明で耐久性が求められる。
高級時計のガラス: 傷に強く、見た目の美しさを保つ。
自動車や航空機の窓: 高い耐衝撃性が必要な場所。
光学機器: 高精度な透明度が求められるレンズやフィルター。