高透過ガラスを徹底分析

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高透過ガラスを徹底分析しました!

2025.04.17

高透過ガラスとは

高透過ガラスは、一般的なガラス(フロートガラス)と比較して、ガラス特有の青みや緑色を抑え、無色透明に近い高い透明度を持つ特殊なガラスです。

特徴

高透過ガラスは、一般的なガラスに比べて青みや緑色が非常に少なく、より無色透明に近い外観を持っています。そのため、ガラス越しに見る物の色がガラス自体の色に左右されることなく、忠実に再現されます。可視光透過率も高く、厚さ5mmで約91%の光を通すことができ、通常の透明ガラス(約89.5%)と比べて優れた光学特性を有しています。

さらに、厚みが増しても透明感が損なわれにくく、展示物や商品などの本来の色合いや風合いをより正確に見せることが可能です。これは、極力鉄分を含まない原料を使用し、不純物や鉄分を取り除くための複数の精製工程を経て製造されているためです。

製造方法自体は一般的なフロートガラスと同様ですが、使用する原料や製造条件を細かく調整することで、可視光領域における分光透過特性を均一に保つ工夫がなされています。これにより、高い透明性と色の忠実再現性を兼ね備えたガラスとして、多くの分野で利用されています。

一般ガラスとの違い

普通のガラスは横(断面)から見ると緑がかっているのに対し、高透過ガラスは無色に近い透明
一般ガラスは厚みが増すほど青緑色が強くなるが、高透過ガラスは厚くなっても透明感が維持される

高透過ガラス(5mm):可視光透過率 90.9%、日射透過率 89.6%、紫外線透過率 82.3%
透明ガラス(5mm):可視光透過率 89.5%、日射透過率 82.2%、紫外線透過率 64.5%

高透過ガラスは極力鉄分を含まない原料で製造され、不純物が少ない
一般的なガラスは微量に含まれる鉄分の影響で緑がかった色をしている

主な用途

高透過ガラスは以下のような場所で広く使用されています

美術館・博物館の展示ケース
ショーウィンドウ、ショーケース
テーブル天板
高級店の内装

まとめ

高透過ガラスは、その優れた透明度と色再現性から、展示物や商品の色をできるだけ忠実に見せたい場所や、高級感のある空間演出に適したガラス材料として利用されています。また、一般的なガラスと同様の加工が可能なため、用途に合わせた安全性や機能性を持たせることができます。

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