アクリル・ポリカーボネート・ガラスの耐熱温度 比較表【選び方つき】

アクリル・ポリカーボネート・ガラスの耐熱温度 比較表【選び方つき】

「テーブルの上で熱い鍋を置きたい」「ヒーターのそばに使える板はどれ?」

こうした場面で迷うのが、アクリル・ポリカーボネート・ガラスという3つの素材です。それぞれ熱への強さ(耐熱温度)が大きくちがいます。この記事では、3素材の耐熱温度の目安と特性を比較表でまとめ、使う場所ごとのおすすめもご紹介します。むずかしい言葉はできるだけ使わず、ガラスのプロがやさしくお伝えします。

※ここでの温度はあくまで「目安」です。同じ素材でも製品(メーカーや厚み、加工方法)によって数値は変わります。実際に使うときは、製品の表示やメーカーの説明をご確認ください。ご不明な点がある場合はお問い合わせください。

アクリル・ポリカーボネート・ガラスの耐熱温度 比較表

まずは3つの素材を一覧で見てみましょう。すべて「目安」です。製品によって数値や特性は変わります。

素材耐熱温度の目安透明度(目安)割れにくさ(目安)価格の目安主な用途
アクリル連続して使える温度はおよそ70〜90℃前後(目安)とても高い(ガラスに近い透明感)ガラスより割れにくい。ただし傷はつきやすいやや高め水槽、看板、ディスプレイ、間仕切り
ポリカーボネート連続して使える温度はおよそ120〜130℃前後(目安)高い(アクリルよりわずかに劣ることがある)非常に割れにくい(耐衝撃性が高い)中くらい屋根材、防護板、機械カバー、DIY
ガラス(一般的なフロートガラス)急な温度変化に弱い。熱には強いが温度差で割れやすい(目安)非常に高い割れやすい(飛散防止対策が有効)中くらい窓、テーブル天板、棚板
耐熱ガラス・ガラスセラミックス上記より高く、急な温度変化にも強い製品が多い(目安。製品により異なる)高い(製品により色味あり)製品により異なる高め薪ストーブの窓、調理器具、耐熱が必要な場所

ポイントは、ふつうのガラスは「熱そのもの」より「急な温度差」に弱いという点です。冷たいガラスにいきなり熱湯をかけると割れることがあります。一方で、耐熱ガラスやガラスセラミックスは、この温度差にも強くつくられた特別なガラスです。

耐熱が必要な場面別のおすすめ

使う場所によって、向いている素材は変わります。代表的な場面ごとに、選び方の目安をまとめました。

  • キッチンまわり(コンロの近く・熱い鍋を置く場所):高い熱がかかるなら耐熱ガラスやガラスセラミックスが安心です。ふつうのアクリルやポリカーボネートは熱で変形することがあるため、直接の熱には向きません。
  • 照明・ヒーターの近く:そこそこの熱がこもる場所なら、アクリルより耐熱温度が高いポリカーボネートが扱いやすいです。強い熱がかかる場合は耐熱ガラスを検討してください。
  • 屋外(屋根・テラス・物置の窓など):割れにくく丈夫なポリカーボネートが人気です。衝撃に強く、雪や飛来物にもある程度耐えます。
  • DIY(棚・カバー・パーテーションづくり):加工のしやすさ重視ならアクリル、丈夫さ重視ならポリカーボネートが使いやすいです。熱がかからない場所なら、見た目のきれいなアクリルもおすすめです。
  • 水槽・ディスプレイ(熱はかからない場所):透明感を活かせるアクリルが向いています。ガラスより軽くて割れにくいのも利点です。

ポリカーボネートとアクリルの違い

どちらもガラスの代わりに使える透明なプラスチック(樹脂)ですが、性格はけっこう違います。選ぶときの判断材料を整理します。

  • 熱への強さ:ポリカーボネートのほうが熱に強めです(連続使用の目安はおよそ120〜130℃前後)。アクリルはおよそ70〜90℃前後が目安で、それより低めです。いずれも目安で、製品により異なります。
  • 割れにくさ:ポリカーボネートは衝撃にとても強く、ハンマーで叩いても割れにくいほどです。アクリルはガラスより割れにくいものの、ポリカーボネートほどではありません。
  • 透明感・見た目:アクリルは透明度が高く、見た目が美しいのが魅力です。ポリカーボネートも透明ですが、わずかに見え方が劣る場合があります。
  • 傷のつきにくさ:アクリルは表面が比較的かたく傷がつきにくい一方、ポリカーボネートは傷がつきやすめです(傷に強い加工をした製品もあります)。
  • 価格:一般にアクリルのほうがやや高め、ポリカーボネートは中くらいのことが多いです(サイズや加工で変わります)。

かんたんにまとめると、「見た目のきれいさ」を取るならアクリル、「丈夫さと熱への強さ」を取るならポリカーボネート、という選び方が分かりやすいです。

ガラス(耐熱ガラス・ガラスセラミックス)はどんな時に選ぶ?

強い熱や火のそばで使うなら、プラスチック系の素材ではなくガラス、それも「耐熱ガラス」や「ガラスセラミックス」と呼ばれる特別なガラスが安心です。これらは高い温度や急な温度差にも強くつくられています(強さは製品によって異なります)。

  • 火を扱う場所(薪ストーブの窓など、炎や高温が直接当たる場所)
  • 調理器具やオーブンまわりなど、強い熱がかかる場所
  • 熱い物と冷たい物が交互に当たり、温度差が大きくなる場所

とくに薪ストーブの窓ガラスは、炎の高い熱に耐える専用のガラスが必要です。割れや交換が心配な方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

▶ 薪ストーブの耐熱ガラスについてくわしく見る

よくあるご質問

アクリルやポリカーボネートは電子レンジで使えますか?

電子レンジでの使用はおすすめしません。これらのプラスチック系の素材は熱で変形したり、傷んだりするおそれがあります。電子レンジには、電子レンジ対応と明記された容器をお使いください。安全のため、対応の表示がないものは避けてください。

ガラスやアクリルを直火(コンロの火)にかけても大丈夫ですか?

直火での使用は避けてください。ふつうのガラスやアクリル、ポリカーボネートは直火に向きません。火にかけるなら、直火対応と書かれた調理用の耐熱ガラスや専用器具をお使いください。少しでも不安があれば、使わないのが安全です。

熱い鍋やヤカンをそのまま置いても平気な素材はどれですか?

熱い鍋を直接置くなら、耐熱ガラスやガラスセラミックスが比較的安心です。ただし製品によって耐えられる温度は違うため、必ず製品の表示をご確認ください。ふつうのガラスやアクリルの上に熱い物を直接置くのは避け、鍋敷きを使うことをおすすめします。

ふつうのガラスに熱湯をかけると割れますか?

割れることがあります。ふつうのガラスは急な温度差に弱いためです。冷えたガラスに熱湯を一気にかけると、温度差で割れるおそれがあります。熱い物を入れたい場合は、耐熱ガラスを選ぶと安心です。

ヒーターや照明のそばで使うなら、どの素材がよいですか?

かかる熱の強さによります。軽く温かくなる程度ならポリカーボネートが扱いやすいですが、強い熱がこもる場所では耐熱ガラスをおすすめします。発熱する機器のすぐ近くで使うときは、安全のため、その機器のメーカーが推奨する素材や距離を守ってください。判断に迷う場合はご相談ください。

素材選びで迷ったら、ガラスのプロにお気軽にご相談ください

「この場所にはどの素材が合う?」「サイズを指定して見積もりが欲しい」など、どんなご相談でも大歓迎です。使う場所や用途をお聞かせいただければ、ガラスのプロが最適な素材をご提案します。お見積もりは無料です。

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