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網入りガラスを徹底分析

網入、線入りガラスについて徹底分析しました!
2025.04.23
網入りガラスとは

網入りガラスは、その名の通りガラスの内部に金属製のワイヤー(網)が埋め込まれた特殊なガラスです。「線入りガラス」「ワイヤー入りガラス」「防火設備用ガラス」とも呼ばれています。
網入りガラスの最大の特徴は、火災時の安全性を高めるために開発されたという点です。一般的なガラスは火災時に熱によって割れて飛散しますが、網入りガラスは内部のワイヤーがガラスの飛散を防止する役割を果たします。
標準的な網入りガラスの厚さは6.8mmで、この厚さは防火設備用ガラスとして建築基準法で定められた規格です。
網入・線入ガラスの種類
菱形ワイヤー


菱形の形状をした網目が特徴で、網目のサイズは約20mm×20mmです。最も一般的な網入りガラスで、防火設備として多く使用されています。
角形ワイヤー


格子状の網目が特徴で、縦横の間隔は約13mm×13mmです。ヒシワイヤと同様に防火設備用ガラスとして認定されています。
パラライン


直線状のワイヤーが約50mm間隔で平行に配置されているタイプです。主に防煙壁などに使用されます。
網入りガラスの主な利用シーン
網入りガラスが使用される主な場所は・・・
防火地域や準防火地域の建物:建築基準法で定められた防火設備として
火を扱う施設:飲食店やガソリンスタンドなど
延焼のおそれがある開口部:隣接する建物との距離が近い窓など
防煙壁:大型商業施設や工場などの天井から垂れ下がる壁
天窓:火災時に熱が集まりやすい屋根の開口部

網入りガラスのメリット

①割れやすさは通常のガラスと変わらない
多くの人が誤解していますが、網入りガラスは割れないガラスではありません。衝撃に対する強度は通常のフロートガラスとほぼ同じで、ハンマーなどで叩けば割れます。防犯性能を期待して選ぶのは適切ではありません。
②熱割れのリスクが高い
網入りガラスは通常のガラスよりも熱割れ(温度差によるひび割れ)が発生しやすい性質があります。これは、内部の金属ワイヤーが熱を蓄積しやすく、ガラスとの膨張率の違いによって応力が生じるためです。特に直射日光が当たる場所や、暖房器具の近くでは注意が必要です。
③錆び割れのリスク
長期間使用していると、ガラス内部のワイヤーが経年劣化によって錆びることがあります。錆びが進行するとワイヤーが膨張し、ガラスにひび割れを引き起こす「錆び割れ」という現象が起こることがあります。
④見た目の制約
内部のワイヤーが視界を妨げるため、景観を楽しむ窓などには適していません。また、デザイン性を重視する場合には選択肢から外れることが多いです。
網入りガラスの選ぶポイント
用途に合った選択:防火目的なら網入りガラスは適していますが、防犯目的なら合わせガラスなど他の選択肢も検討しましょう。
法令への準拠:建物の防火区画などで求められる場合は、基準に適合した製品を選びましょう。

まとめ
網入りガラスは、火災時の安全性を高めるための特殊なガラスです。内部のワイヤーによってガラスの飛散を防止し、火災の延焼を遅らせる効果があります。ただし、衝撃に対する強度は通常のガラスと変わらず、熱割れや錆び割れのリスクもあることを理解しておく必要があります。
網入りガラスは防火設備として重要な役割を果たしていますが、用途に合わせて適切に選択することが大切です。防犯性能を求める場合は合わせガラスなど別の選択肢も検討し、建物の安全性と快適性のバランスを考慮した選択をしましょう。
火災安全性と透明性の両立を求める場合は、最新の防火ガラス技術も視野に入れることをおすすめします。
網入りガラスとフロートガラスの割れ方の違いについて紹介

網入りガラスの割れ方について分析しています。こちらも参考にしてみてください♪(画像をクリック☝)
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